スピッツ|「花の写真」|大事な君に 届きますように

音楽紹介

何を説明せずとも、誰しも認めるバンド“スピッツ”

今回はスピッツの楽曲の中から「花の写真」を中心に、優しさを思い出すスイッチについて書いていきます。

スピッツについて

今回、スピッツの楽曲を紹介するにあたり、あまりにも有名なスピッツの基本情報的なものは必要なのか……?と自問自答しましたが、つい最近スピッツのファンになった人もいるはず!ということで……。

スピッツ(spitz、Spitz、SPITZ)は、日本のロックバンドである。1987年結成。
所属事務所はGrasshopper。レーベルはユニバーサルミュージックグループ傘下のユニバーサル J。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/スピッツ_(バンド)

バンド結成は1987年なので、2017年は結成30周年だったんですよね。
30周年の記念ツアーとか参戦した方も多いのでは……?あぁ~~……行きたかったなぁ!!

メンバーは結成時から変わらず次の4人です。

草野マサムネ(くさの マサムネ)…ボーカル ギター ハーモニカ タンバリン
生年月日:1967年12月21日 出身:福岡県福岡市早良区

三輪テツヤ(みわ テツヤ)…ギター コーラス
生年月日:1967年5月17日 出身:静岡県藤枝市

田村明浩(たむら あきひろ)…ベース コーラス
生年月日:1967年5月31日 出身:静岡県藤枝市

﨑山龍男(さきやま たつお)…ドラムス コーラス
生年月日:1967年10月25日 出身栃木県佐野市

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/スピッツ_(バンド)

長く活動されているバンドなので、どのメンバーも結構認知度が高いと思うのですが、ファンまではいってないという人だとやはり草野さんの認知度が1番高いんですかね……。

ビジュアル的なインパクトは三輪さんだと思いますが、どうでしょう??

スピッツを聴き始めた頃

私がスピッツにはまっていったのは1994年頃。

ちょうど中高生くらいで、周りではミスチルファンが急増中の頃でした。

当時はミスチルとビジュアル系のバンドと、あとはジュンスカとか……JUDY AND MARYなんかも人気でしたねぇ。

B’zやZARDとかビーイング系の音楽もかなり隆盛していて、安室さんや浜崎さんもいて、今のベテランアーティストがまだ出始めとかそんな頃でした。

カラオケも流行ってましたし、(今とは音楽への規制が違ったのだと思いますが)音楽が街にあふれていましたね。

私が最初に聴いたスピッツの曲は確か「君が思い出になる前に」だったと思います。

当時、同級生と地元のFMラジオの番組にハガキを送りまくる(そして読んでもらう)というのが流行っていて、そのラジオから流れる曲の1つに「君が思い出になる前に」があったように思います。

まぁ、多くのスピッツファンの方がそうであるように、私もマサムネさんの声とスピッツの楽曲の透明感のようなものに撃ち抜かれたわけです、脳天を 笑。

「innocent world」が好きで、ややミスチルになびいていた私の風は、スピッツによって完全に持っていかれました……。

で、そこからヘビーローテーションで聴き込むこともあれば、日常のBGMになることもあれば……というような感じで、今に至っています。

全てのアルバムやシングルをコンプリートできているわけではありませんが、今もスピッツの楽曲は新旧問わず大好きです。

私から見えるスピッツの世界観

私は基本的に、小説や音楽から何を読み取り何を感じるかは個人個人、全く異なると思っています。

ですから、私が感じているスピッツの世界観と、また別の人が思っているスピッツの世界観は全然違うと思います。

ここからは、あくまで私個人がスピッツの楽曲からイメージしている世界観について書いているので、読んでくださっている方と全然違う見方があってもどうか広い心でスルーしてください…!

スピッツは世間的に“清涼”なイメージとか“青春”なイメージがある気がします。

世間にこうしたイメージがあるな、という私の印象は、スピッツファンでない人たちが発する言葉から私が勝手に感じていることです。

確かに、「若葉」とか「魔法の言葉」のような楽曲を聴いていると、タイアップになった映画などの作品イメージもあってスピッツの楽曲は“キュンとくる青春”にぴったりな感じはします。

でも、私から見えているスピッツの世界観は、生き物の本能であるエロチシズムとか、生死とか、結構泥臭いというか、土のにおいがする世界観なんですよね。

チョイスされている言葉は清らかだったり、優しかったりするのだけど、そこをギューッと握りしめていくと、植物がもつ棘がある感じですかね。

優しさだけじゃない、表裏一体の生死や本能的なエロが、スピッツの楽曲の奥にはあると、私は感じています。

「花の写真」と優しさを思い出す心のスイッチ

今回取り上げている「花の写真」という楽曲は2010年10月に発売された『とげまる』というアルバムに収録されている楽曲です。

36thシングル「つぐみ」のカップリング曲だったので、そちらで初めて聴いたという人もきっといますよね。

私はアルバムで初めて聴いたのですが、最初に聴いた時からすごく好きになった楽曲でした。

スピッツの楽曲は楽曲そのものが自分の生きてきた日々に対するしおりのようになっていて、例えば「スピカ」を聴いたら大学受験でヒリヒリしていた時期の自分を思い出す感じです。

そんな中で「花の写真」は特定の思い出が浮かび上がるというより、聴いたことで色々な“嬉しい気持ちになった瞬間”が思い出されます。

それはまるで曲によって“心にある嬉しい気持ちスイッチ”が押される感じ。

 

歌詞によって押される“優しさスイッチ”

「花の写真」には次のような一節があります。

また同じ 花が咲いた
遠くの君に 届きますように

出典:スピッツ/花の写真

大切な人が笑顔になる事を願って、大切なあの人の笑顔を思って、優しい心を届けようとする気持ちは、自分の中にある“大切な人を想うスイッチ”を押してくれます。

 

他にも下の一節からも、私は気分が優しく前向きになります。

街路樹がさわぐ音の中 靴擦れの痛みも気にしない
水たまりを飛び越え 早足で歩く

出典:スピッツ/花の写真

大切な人が元気でいることを願うと、何だか自分の心も晴れやかになって、雨上がりの道を前向きに歩きたくなります。

こうした日常のちょっとした“優しい気持ちを抱く瞬間”を、この「花の写真」は大切にしているような気がしています。

ただこの楽曲も、優しさとか前向きとかそうしたことだけが前面に押し出されているとは感じません。

いつかは終わりが来ることも 認めたくないけどわかってる
大げさにはしゃいでいても 鼻がツンとくる

出典:スピッツ/花の写真

この楽曲にも、日々のキラキラは“いつか終わりが来る”からこそキラキラと眩しいんだよ、というメッセージが込められているように思います。

永遠はないからこそ、自分の中に永遠が作れること。

日常にはたくさんの暗闇があるからこそ、光を感じられるんだということ。

終わりがあるからこそ、今を本当に大事に過ごしていきたいということ。

この楽曲は聴くたびに、自分の心にある優しさスイッチを押して、自分が感じてきたたくさんの優しさを思い出させてくれます。

切れそうで切れない細い糸

自分が生きてきた日々を丁寧に振り返っていくと、本当にたくさんの人と出逢ってきていて、つながりがあることに改めて気づかされます。

今はまったく連絡なんてしてなくても、袖すり合うも他生の縁ということで、きっと切れそうで切れない細い糸はそこらじゅうに張り巡らされているような気がします。

アメリカ全土からランダムに選んだ2人は、何人の人を間に介せば繋がるかという実験がされたことがあるそうです。

その実験結果で出た平均の人数はなんと6人。

本当にランダムに選んだ2人なのに、間に6人いれればつながるってすごいな、と私は思いました。

世間は本当に狭いことが証明された感じですよね 笑。

私たちは生きている間に、自分では気づかないでも色々な人とつながりながら生きています。

今回この記事を書くにあたり、「花の写真」を改めてじっくり聴き、最後にどうしても書きたいなと思ったことがありました。

その言葉を書き記して今回は記事をしめようと思います。

ここでつながったあなたへ。

あなたと あなたにつながる全てのいのちが しあわせでありますように。

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