今回「protocol」サイトに掲載されていた記事
「One man’s plan to build a new internet」
の要所をピックアップでまとめました。
技術的な話ではなく
あくまで「IT用語とか詳しくないけど、世界の流れを見ておきたい」人用です。
技術的な部分を正確に把握したい方、概要ではなく内容を詳細に知りたい方は必ず本文をチェックしてくださいね!
「One man’s plan to build a new internet」
新しいインターネットを構築する一人の男[Dominic Williams]
今回の記事でインタビューを受けているのはDfinityの創設者兼チーフサイエンティストであるDominic Williams氏です。
ちなみにDfinityはブロックチェーン基盤のクラウドコンピューティング
「インターネット・コンピュータ」プロジェクトを進めています。
今回、ブロックチェーンという仕組みがカギになっていますので
ブロックチェーンって何ぞや?
という人は↓などのサイトでざっと知識を入れると読みやすくなります。
〇今さら聞けない「ブロックチェーン」とは何か?~その基本的なメカニズムと進化の方向を探る
ビットコイン台帳、イーサリアムが証明したこと
ブロックチェーンのシステムを使って
「固定観念を外しインターネット上の自由度を拡大」させたのは
ビットコインなど仮想通貨です。
なぜならビットコイン台帳は
記事内で語られているように下記の点で優れているからです。
ビットコイン台帳はどこにも存在せず、サイバースペースにのみ存在します。
全世界がこの台帳に同意することができ、それは改ざん防止であり、それをハッキングする方法はありません。
また、こうしたシステムをさらに一歩進めたのが「イーサリアム」。
イーサリアムはクレジットを使用してはるかに多くのものを作成でき
コインのバランスをとることができるようになったからです。
こうした事例がブロックチェーンの進化系「インターネットコンピュータ」を推し進めているのです。
インターネットコンピューターは
Web速度で実行でき
容量制限のない世界初の無制限のブロックチェーンコンピューターになり得ると
Dominic Williams氏は話しています。
現在、仮想通貨市場で証明されつつあるように
こうしたシステムが進んでいけばDominic Williams氏の創業したDeFiは特定の基本的な利点をもつため
従来の金融に取って代わわれる可能性が大きいのです。
ビッグテック消える?
Dominic Williams氏が構想している「インターネットコンピューター」が「一般的」なものになれば
ビッグテックと呼ばれる5社、つまりAmazon、アップル、Alphabet、Facebook、マイクロソフトのインフラやサービスは
無くなると予想されます。
しかも早ければ2020年代半ばには(この記事では5年後)に「非常に大きな興奮が訪れる」と描かれています。
また、2040年には「オープンインターネット」は
現在のインターネットよりもはるかに大きくなっていると語られています。
インターネットは「誕生当初」の夢に立ち返る?
インターネットができたのは冷戦期(1960年代~1970年代)で
当初は「分散型」で作られていったため、自由度が高く、発展度も大きかったといいます。
しかし、一般に広まった際には
人々はインターネット環境を取り入れるためにプロバイダ契約をしたり
セキュリティ系の様々なソフトなどを自分のコンピューターにインストールする必要があり
この状況は今日も続いています。
このような状況は、インターネット業界において非常に独占的に巨大化するものを作り
必ずしも個人個人が「本当のインターネットにおける恩恵」を受けられているとは言えないそう。
Dominic Williams氏はインタビュー内で
「現在のインターネットエコシステムは、インターネットの精神とは正反対」
であると語り、また
「インターネットを単なるネットワーク以上のものに変換することで、
世界がインターネットエコシステムを再発明し
より良い方法でそれを再考できるようにしたい」
と話しています。
従来の「利権まみれ」で「自由度の低くなった」
そして「脆弱性の強くなった」インターネットの状況を打ち破ろうとしているのが
Dominic Williams氏の語る「インターネットの拡張」であり「インターネットコンピューター」なのです。
目指しているのはインターネットの作る、より自由で快適な世界
ビットコインやイーサリアムに象徴されるように
インターネットはもはや「ただつながるだけのもの」から
「全人類でより良い未来を構築するもの」に変わりつつあります。
Dominic Williams氏によれば、インターネットコンピュータは
全く新しい種類のコンピューティングプラットフォームであり
巨大企業が手にしていたものを、私たち一人一人が主役となり幅広い方法でエコシステムの手に委ねることができるようです。
よりシンプルに、そして個人個人も「より簡単」に自分が望む生き方を目指すことができる。
このチャンスが「インターネットコンピューター」によってもたらされようとしている、とわけです。
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