[発見]性教育はタブーなの?[使える絵本や学びのステップ]

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緊急避妊薬が2021年から日本でも薬局で買えるようになる、という報道がありました。

個人的にはとても喜ばしい気持ちと「やっとか」という気持ちが半々、というところです。

今後の科学の発達でどうなるかはわかりませんが、2020年の現時点では、(性的指向がどうあれ)妊娠可能なのは体が女性である側です。

望む、望まないにも関わらず。

私自身は性について考え、子どもと一緒に学び伝えることは、生きることを一緒に学んでいくことだと考えています。

今回は、性別や性的指向に関わらず、性教育=生教育を家庭で実践するために役立った本や情報をお伝えします。

性教育はタブーなの?

「性教育」というワードで検索をすると、検索予想には「性教育 タブー 家庭」というワードが関連ワードとして出てきます。

まぁ、気持ちはわからなくもないです。子どもと「性に関する話」をするのは何やら気恥ずかしいというか、気まずいというか。

でも、性って自分の根本なので、家庭で全く取り扱わない=タブーにすることもおかしいと、私は思います。

あなたはいかがですか?

自分の体の調子が悪いとか、気になることがあるとか、これってどういうこと?って疑問があるとか、そういうのを「話せる相手には正しく話す」ってすごく大事。

ただ、勘違いしてはいけないのが、性を軽く扱うとか押し付けるとか、ましてや相手の性にズケズケ踏み込むのは、相手が家族でもしてはいけないことです。

家庭で性教育をして得られるメリットは次の3つだと私は考えています。

・自分の心身を「自分で」コントロールすることに肯定感がもてる
・他人の心身をむやみに傷つけることが減る
・お互いを一個人として尊重できる

ではこの3つを詳しくみていきましょう。

自分の心身を「自分で」コントロールすることに肯定感がもてる

「性的同意」という言葉が徐々に浸透してきています(まだ本当に徐々に、ですが)。

この問題を調べていると「断れなかった側」の優しさとか事情の裏に「断られた側」の感情処理に対する教育が「すごーーーーーく」不足していると痛感します。

「断って傷つけちゃったら」「嫌われちゃったら」

断れない側の事情の多くはこうした気持ちが多いのですが、これって裏返せば「断られたことで傷ついた感情を自分で立て直せない」人がむっちゃ多いってことになります。

これじゃあ、どちらも不幸です。

私は「性教育=生教育」を子ども達としている時に「断ること・断られた時の感情処理の方法」を大切にしてきました。

これは性に関することだけじゃなくて、日常的なことも。

今、自分がしたくない・やりたくないと思っていること、都合でできないことは、きちんと相手に伝えて「断ってもいい」と教えてきました。

そして逆に自分が断られたときは「相手には事情があったんだから仕方ない」「別のことをして自分を楽しませようとする」と気持ちを転換させるように努めてきました。

断ること、断れても凹みすぎないことって、一朝一夕にできることじゃないんです。

だから、日常の中で練習・訓練をする必要があります。

こうした訓練をしていると、していない状態に比べて、断ることや断られることに対して「毅然」としていられると私は考えています。

これが、そのまま「自分の心身を自分でコントロールできる」ようになることにつながると思います。

他人の心身をむやみに傷つけることが減る

自分の心身を自分でコントールできる、というのは、相手の事情も汲みやすくなることだと私は思います。

自分自身に「受容」や「拒否」の意志があるように、相手にもその意思決定権はある。自分の意志を尊重するのと同じように、相手の意志も尊重する。

これも練習や訓練が必要で、大人になったらなかなか「根底意識」をひっくり返すのって大変です。

だからこそ、子どもが小さい頃から、意志を尊重し、人としてその在り方を理解し、また親も自分の意志を伝えることが大事。

私の個人的な考えですが、日本における「お母さんは子どものためなら我慢」とか「お母さんなら子どものために嫌なことも許す」みたいな風潮が、最終的には「この人になら何してもOK」みたいな間違った認識を助長させているんじゃないかと。

まぁこれは母親に限ったことではなくて「親に対して」になるのかもしれませんが、親は親であるけれど、人としてされて欲しくないこと、我慢できないこと、断ること、を冷静にすべきだし相手が子どもだからって何でも許すとかありえないと考えています。

お互いを一個人として尊重できる

子どもの意志を尊重するのと同時に、自分(親側)の意志も伝えることで、親と子は「お互いを一個人として尊重できるように」なると感じています。

私、現在、髪の毛が真っ青なんですが、この色にした時、一部のママさんから

「子どもが何も言わなかったの?」「ご主人は何も言わなかったの?」

とか類似のことを言われました。

うー…ん、何か、自分の髪の色のせいで誰かが迷惑被るなら考えるのですが、我が家は特に何も言われなかったですね。

一応子ども達には「今度、髪の色変えようと思うんだー」とは言いました。子ども達は「へー何色にするのー?好きな色になるといーねー」って感じでした。

もし、私が家族から何か言われていた場合、私はなぜ自分がそうしたいのか、一方でなぜ相手はダメだというのか、話し合うし交渉します。

こういう話し合いや交渉をすることも、お互いの意志を尊重するために必要なことではないでしょうか。

お互いを一個人として尊重するために、生きることの教育って本当に大事だと、私は考えています。


性教育=生教育に役立った5つのもの

ここからは、私が子どもと一緒に「性教育=生教育」をするにあたり、勉強したことやタメになった本をご紹介します。

絵本もありますし、ハンドブックもあります。

子ども達も含め、親も幸せに生きるために使える情報です。

本に関しては実際に購入して読んだものだけをご紹介しています。

「あっ!そうなんだ!性と生」

「子どもと一緒に性と生を考えたい」

そう思ってネットで調べているときにたどり着いた本。

我が家が最初に買って勉強した絵本です。

息子4歳、娘6歳の頃に一緒に読みました。絵本の中に出てくることについて「これなに?」「どういう意味?」と言われたことは、全部答えました。

優しいタッチの絵ですが、内容はがっつり書いてあるので、親がひるむと正しく読めないと思います。

絵本の後ろには内容についての解説もあるので、親は子どもに読む前に勉強できます。

タブーなしで質疑応答した場合の、子どもの質問って面白いですよ。

大人が構えていたことにいついては結構「ふーん」って感じで、全然違うところに視点があったり。

我が家の場合例えば「(性交渉について)どうしてこういうシステムになったのか」みたいな質問がきたりしました。

その質問に対し、私は生物の教科書勉強し直して、進化の過程とかも子どもにわかるように説明しよう!となって面白かったです。

生きること、生きてきたこと、進化、生物。この本で「性と生を一緒に考えるってこういうことなんだな」と実感しました。

あっ!そうなんだ!性と生―幼児・小学生そしておとなへ

「いま、子どもに伝えたい性のQ&A」

なんで子どもに「正しい知識」を触れされてあげなければいけないのか、よくわかる本です。

自分自身もすごく勉強になりました。

まさに「性の入り口がエロコンテンツにならないために」大人が知っておくべき、認識しておくべき、情報です。

もちろん、子どもが自分でも読めるので「知識」のベースとして持っておくといいなと思っています。

アクロストン式 「いま、子どもに伝えたい性のQ&A」

「おうち性教育はじめます」

子どもにとって一番身近となりやすい大人の「男性と女性」、つまり父と母が子どもに対して「性をどう説明するか」「どう具体的に行動するか」について実践的に書かれている本です。

我が家でも、正直、夫は「性教育を子どもに正しくできるか」というとかなり疑問です。

でも、性の話は女性だけに関わる話ではありませんからね、家庭に父母がいるなら両者が協力して伝えるのがとても公正で公平だと思います。

夫婦でまず「おうち性教育」を学ぶ際にとても役立ちます。

おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方

「0歳からはじまるオランダの性教育」

これは子どもに、というのではなく、大人が勉強をするのに役立つ本です。

性教育って理想は「家庭内」で終わるものではありませんよね。

子ども達が生きているのは社会ですし、正しい知識と意識をもった子どもたちが増えるということは「社会」が変わるということ。

では今の社会はどう歪んでいるのか?私たち大人はどうすれば良いのか?

海外の事例を参考に、日本の社会や「性の在り方」を考え、アップデートしていくのに非常に役立ちます。

これからを生きる子ども達が、もちろん私たち大人も、幸せになれる社会にするにはどうすれば良いか、丁寧に学べます。

0歳からはじまるオランダの性教育

「性的同意」について勉強になったサイト

ここからは「家庭での性教育」をするにあたり、私が参考にしたサイトをご紹介します。

この記事を書くにあたり参考にしたサイトも入っています。

女子大生が23年生きて来て初めて真の「性的同意」を知った瞬間 

性的同意はどうやってとればいい?チェックリストや動画で学ぼう

付き合っていれば当然?キスしたらOK? 性的同意チェックリスト大反響

セクシュアル・コンセント(性的同意)ハンドブック活動報告

ウイングス京都 ジェンダーハンドブック(リンク先からPDFをDLできます)

まとめ

今回は「性教育=生教育」ということで、なぜ性教育をするのか、性教育は何につながるのか、をお伝えしてきました。

性教育は生きることの教育です。

正しい性教育をする、というのは、子ども達に正しく「生きること」を伝えられるのではないかと思っています。

自分を尊重し、相手を尊重し、お互いを尊重し、個として自律する。

子ども達が生きていく社会が、少しでも善い社会になることを、大人がそんな社会を作っていけることを願って。

かこさとしさんの「人間」。勉強になりました

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