[ありがとう]音楽は救いだった、今も[心から]

音楽×小説

一歩が、出なかった。

出そうとした一歩は、自分を終わらせたいと思う方向にばかりだった。

何を、どう考えても、涙しか出てこなかった。

そんな時間を救ってくれたのは、いつも音楽と、音に乗って届いた言葉だった。

音楽に、感謝の気持ちを込めて。

そして、あなたに、そんな音楽との出逢いがあることを願って。

音楽は救いだった、今も

私の人生は、音楽がないと、もう終わっていたと思う。

誰にも言えない悲しみを、悔しさを、つらさを、癒して昇華させてくれたのは他でもない音楽だった。

自分でさえわからなかったネガティブな気持ちを言語化して、整理させてくれるのも、大丈夫って背中を押して一歩を踏み出すのも、そこに音楽があったからできた。

あなたは、どうですか?

ある日、ある時、救われる思い

現代人の日々は忙しくて、自分の気持ちにすら気づかない。

傷ついても、しんどくても、痛みは「麻痺」して、そのまま、日々は過ぎてしまう。

時間薬がその傷を癒してくれることもあるけれど、傷に気づかないままでいると、その傷は本人が気づかないうちに化膿して引き戻せないほどの大ダメージになっていることもある。

そして、もう、どうにもならないところまで来たとき、あまりの痛みにやっと本人が自分の傷に気がつく。

その傷はちょっとやそっとの時間薬ではもう治らない。

人によっては現実の医療世界に頼らなければいけないことも出てくる(これはこれでとても大事)。

一方で、その傷を音楽に救われる人もいる

私は後者で、日々浴びるように聴いている音楽は、私が気づかずに放置していた傷をいつも癒してくれる。

毎日の中で常に身の回りにある音楽は、たんぽぽの種のようにふわふわと心に降りて、心の奥に音楽の種として密やかに眠っている。

そして、私がもう、このまま立ち上がれない、目線を前に向けることすらできない、そんな時、心の奥に眠った音楽の種がひっそりと芽を出す

干からびてカラカラになった心なのに、音楽の芽は葉を増やし心に「大丈夫」をくれる。

そして歌う。その時の私に一番必要な歌を。その歌は体の内側から聴こえてきて、私に生きる力をくれる。

すごく昔に聴いた歌の一節、ふと耳にしただけの流行りの歌の一節、大好きだった曲の一節。

しんどい時の私の中に出てくる音楽の芽がどれなのかは、自分自身では選べない。

でも、音楽の種は違えることなく、その時の私に必要な種から、芽を出し葉を茂らせ、花を咲かせて歌うのだ。

音楽でポジティブになる時

普段、落ち込んでもなくまあ元気に過ごしている時に聴く音楽は、いつもポジティブな気持ちを私にくれる。

私自身はジャンルにこだわらず音楽を聴いているけれど、そのどれもが、私を前向きにしてくれる。

最近はサブスクで音楽を聴くことが増えたので、自分で作ったプレイリストだけではなくて、アプリが選んでくれる音楽で「初めまして」に出会うことも多くある。

それまで知らなかったアーティストの、知らなかった音楽。聴きなれない言葉遣い、言い回しから広がる自分の世界。

これはとても楽しい。

2020年は遠出する機会がすごく減ったし、お出かけも容易にできなくなった。

それだけに、音楽が広げてくれる世界のどんなに楽しくありがたかったことか。

私が2020年の不安を乗り切れたのは、音楽あってこそだった(私は漫画も大好きなので、漫画にも非常に心救われていますが)。

2020年はアーティストやエンタメに関わる方はライブ活動ができなかったり、これまでと同じような活動ができなくて物心両面で大変な苦難を強いられただろうことは察するに余りある。

自分自身が私財をなげうってそうした業界に力添えできたら良かったのだけど、そこまで経済力もなかったため、私は私のできる範囲のことしかできなかった。

でも、この先自分がそうした力を持ったら、ぜひ支えたい。

つらく、険しい時だからこそ、私は音楽をはじめとする「芸術」に救われてきたから。

音楽でポジティブになった自分ができることは、今後、音楽がさらにポジティブな人を増やせるように、何らかの形で恩返しをすることだと思っている


まとめ

私が「本格的に」音楽に救われるようになったのは、きっと最初のアルバムを買った頃から。

最初のアルバムは小学校高学年の頃に買った、井上陽水さんのアルバム。

年齢とその時の流行りを考えれば「なぜ?」なチョイスなんだけれど、陽水さんの巧みな言葉選びと声、旋律は圧倒的な力で私を日常から解放してくれた。

今はサブスクで自由に音楽が聴ける時代。本当に素晴らしいと思う。

一方で、著作権侵害で「生み出す側」が割を食ってしまうことがままある。

これは私の個人的な気持ちだけど、私には、音楽がないと生きていけない。

だからそうした作品を「生み出す人」がどうか伸びやかに作品を作れる世の中であってほしいと思うし、自分もそこに協力できる人間でありたいと思っている。

今、自分がここにいるのは、たくさんの音楽が、日々を、一瞬一瞬の時間を、支えてくれたから。

音楽と、そこに携わるたくさんの人に、心から感謝の気持ちを込めて。

「タワレコサイト」サブスクもいいんだけど「手元」に欲しい時もあるので。予約特典も好き

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