[おすすめ曲]「Hey…」槇原敬之さん[悲しみを癒す]

音楽紹介

音楽で悲しみを癒したいと考えているあなたへ。

特にその悲しみが
「何かを失ったことによる悲しみ」
であるなら、
どうかこの曲に耳を傾けてみてください。

きっと、ヒンヤリとしていた心の氷が
少しずつとけていくのを感じるはず。

今回ご紹介するのは槇原敬之さんの「Hey…」です。

「Hey…」は悲しみを癒す力を持つ曲

Hey…

「Hey…」の主人公は友人を亡くした人。

しかも、きっと突然に。

歌われる言葉の1つ1つに
心がふるえずにいられません。

失った悲しみを癒す

「Hey…」の主人公は
おそらく突然、友人を亡くした人。

友人と過ごすはずだった時間は
もっとあると、漫然と思っていて、
特に変わらない日々を生きて。

これは多くの人の日常。

私の日常も、基本的にはこんな感じ。

自分が大事に想っている人、
一緒に暮らしている人が
突然目の前からいなくなることは、
ニュースなどをみて想像すれど
「リアルな実感」
にはならずに生きています。

でも「Hey…」ではその「安穏とした日常」は
突然打ち破られること。
そしてその「突然」は毎日「いつか」を
引き延ばしている自分の存在を
一気にあぶりだすのだと歌います。

パソコン整理していたら
あの日君がよこした
長いメールを見つけたよ
返信のマークがなかった

出典:「Hey…」/作詞作曲 槇原敬之

「いつか返信しよう」
「今日じゃなくてもいいか」
「今日は疲れたから、また明日」

そう思ったあの日の自分の怠慢が、
この期に及んで
「君を失った現実」
を突きつけ、思い知らせてきます。

こうして突然に
「大切な人の喪失」に突き動かされる悲しみを、
この曲はゆっくりと、
その後の日々をなぞりながら、
癒してくれるのです。

「Hey…」の歌詞詳細はこちらからどうぞ

失った後の日々から「遺された人」の現実を教えてくれる

「Hey…」は曲の初めに出てくる歌詞で
ドキッとさせられますが、
以降、聞いて入れば
心の中に湧き上がる「悲しみ」が
どのように空気に溶けていくか、
ゆっくりと理解できます。

死んでしまうことなんて
君が旅立った日まで
すごく特別過ぎて
縁がないことに思ってた

出典:「Hey…」/作詞作曲 槇原敬之

本当にその通りです。
死は、身につまされないと
「自分事」
にならない。

でも、これって実は
「自分の生死」
を考えたことがある人なら
「縁がないこと」
にはならないはず。

私もそうです。
私にとって死はいつも他人事ではなくて、
自分事でした。

けれど、
結局は自分でそこへ行くことは
できず今もここにいる。

私が「あちらへ行くこと」を止めた最大の理由は
「周りの人」の存在。

つまり家族、
とりわけ姉の存在が
あったからでした(子どもも)。

自分がもし、
自分で自分を終わらせたら、
姉は悲しんでくれる。
しかもとても、とても。

私は姉が大好きで、
彼女には心から幸せになっていてほしいと
思うから、
彼女を悲しませることは
どうしたってできません。

その「自分の死の向こう側」にいる人の心を
「Hey…」は映像にして
見せてくれるんです。

君の妹に会えたんだ
初めて会ったのに
互いを支えあうように
泣きながらハグしたんだ

出典:「Hey…」/作詞作曲 槇原敬之

この歌詞が、
リアルに自分の中で
映像になりました。

こんな思いを、
絶対に彼女(姉)にさせられない。

この思いだけが、
あの時の私をこの世に繋いでくれました。

あの頃僕らが大好きだったテレビは
今日も下らなくて最高な
コントをやってるよ

出典:「Hey…」/作詞作曲 槇原敬之

この歌詞が心に届いた時、
さらに思いました
「彼女が大好きなものに
こんな悲しみを含ませることは、
私にはできない」

私も姉も漫画が大好きです。
槇原敬之さんの楽曲も大好きです。

もし、私が私を終わらせた後、
姉が私と一緒に読んだ漫画や、
一緒に車で歌った歌を聞いて
私に関する悲しみを思い出すなんて、
それはさせられない。

こうした想像を、
この曲は優しく、
まっすぐな言葉で私に伝えてくれました。

この曲のおかげで、
あの日の私は命を繋ぎました。

本当の意味での「癒し」をくれる曲

今回ご紹介してきた「Hey…」は、
大切な人を失った人の悲しみを癒してくれる、
本当の意味で「優しい」楽曲だと
私は思っています。

一方で、自分自身がいなくなることで
周囲の人がどれだけの悲しみを抱くのか、
ということにも思いを巡らせてくれる、
とても大切な曲だとも思っています。

この曲で、
あなたの中の悲しみが、
空に溶けていきますように。

Hey…

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