PTAをやめるって、結構大変なこと。
確かに、私もそう思っていました。
でも、実際にはとーーーーーっても、簡単なことでした。
やめるにあたりネックになっていることを1つ1つ丁寧に見ていくと、それは全て「自分が自律できていないから」が原因になっています。
あくまで私の場合ですが。
今回は「PTAを辞めること」と「親の自律」についてです。
PTAを辞めること=他人のせいをやめること
私の持論ですが(極論にもなりますが)PTAをやめることって、究極的には保護者が自分の考えを自律してもつこと、だと思っています。
なぜなら、PTAでやっている活動の中で、どうしてもPTAじゃなきゃできない活動ってほとんどないから。
自分がやりたいと思えば、保護者は自分でイベントを企画して、学校側の担当者と協議して、そのイベントを実行すればいいと思っています。
学校側は学校側で、自分たちの手だけでは無理なことは、保護者に遠慮なく投げればいいと考えています。
「保護者全員に」やらせようとするから、クレームも多くなるのでしょうが、別に子どもの教育活動に関することなら、手弁当でやろうって保護者はたくさんいると思います。
そして保護者側も、教育というのは学校に丸投げしとけばいいって考えを改める必要があります。
どちらもが協力するからこそ、大人の正常なサポートを受けて子どもは育つことができるのです。
ここをしっかり押さえておけば、PTAに限らず「組織」としてのサポート体制はそもそも要らなくなるんです。
個人が、個人としてしっかり立って、相手(この場合は学校)と話し合うことができ、さらに交渉できるようにすれば、それで十分なんです。
この時、大人数でなければ実行できないイベントなどを企画したいなら、保護者は自分でメンツを集めていけばいいと思います。
気持ちを同じくする人が企画・実行したイベントの方が、強制でやっている毎年恒例のイベントより絶対楽しくなります。
あなたがPTAを続けている目的は?
私自身は、子が幼稚園の時はPTAに加入していました。
最初は特に疑問にも思っていなかったから。
そして、子が通った幼稚園は小規模だったので、教員の人数が少なくて、何かをするという時にどうしても保護者のサポートが必要だったから。
私自身は「子どもの教育に保護者のサポートが必要で、そのサポートがPTAという組織を通して行われるのが最短なのであれば」ということで加入していた感じです。
別に知り合いの保護者が入っているからとか、知り合いが入っていてやめられないから、という理由で加入し続けたわけではありません。
では、あなたはどうでしょうか?
あなたがPTAに加入している目的が明確なのであれば、それは特に辞める必要もないのではと思います。
しかし目的もわからず加入していて、しかもそれがしんどいことであるなら、やめればいいんです。
では、あなたが「やめられない」のは誰のせい、何のせいなのでしょうか?
PTAをやめられないのは誰のせい?
PTAをやめられない理由でよくネットなどに挙がっているもので多いのは次の2つ。
・親同士の人間関係が崩れる
これ、心配として確かにあると思います。でも、これって「あなたがやめられない理由」をさりげなく「何かのせい・誰かのせい」にしているって気づいていますか?
まず「辞めた後に子どもに不利益がでる」について。
辞めた後にでる不利益って、卒業式の時のお菓子とかコサージュとかですかね?
もし何か不利益が出る(or出た)なら、子どもに自分の口でしっかり説明したらいいと思います。
「私(親)がPTAに加入をしていないから、今回もらえていないものがある」
と。そして、どうしてPTAに加入していないのか、また加入していないからといって子どもに不利益が出る組織はそもそもおかしいと説明すべきです。
自分の考えが確固としていれば、子どもにはきちんと説明できます。さらに、子どもが受けた不利益がPTAという組織の在り方としておかしいなら、正しく抗議すれば良いのです。
では2つ目「親同士の人間関係が崩れる」について。
子どもが同級生というだけのつながりって、そんなに大事ですか?
もし学校からの情報が得られなくなるのが……というなら、自分がもっと強くなって学校からの情報で不明なことは「学校に直接聞くように」すればいいと思います。
万が一、PTAの加入・非加入ごときで子どもの関係にまでヒビを入れてくるような相手なら、そんな人とは早々に関係を断った方が身のためです。
そうした人と長く付き合うメリットは1ミリもありません。
と、このようによくある2つの理由をみていても、PTAを辞めることって結局は自分の意志を自律させることなんですよね。
自分の意志と考えがしっかりさえしていれば、PTAなんてなくても変わりません。
あなたが自律するとPTAは不要になる
ということで、PTAに関しては保護者が自律さえしてれば必要ないということが言えます。
誰かと一緒でないと行動できない、何かに属していないと発言できない、そう思うなら加入したままで大丈夫なんじゃないでしょうか。
逆に言えば、ずっと述べているように、保護者が自律さえしていればPTAは不要だし、その組織に属していなかったとして子どもの教育へのサポートは十分できます。
まとめ
今回はPTAを辞めたいなら、自律するのが何より大切、ということでちょっと厳しめの意見を書いてきました。
ただ「【あなたの自律】PTAを辞めるということ【本当の意味での関わり】」にも書いていますが「PTAを辞めること=子どもの学校教育へのサポートをしなくていい」という話ではありません。
むしろPTAをやめること、というのは、もっと保護者自身が自律し、自分自身の行動力と意志をもって、子どもの教育に携わることと言えます。
私たち大人が(できる範囲内であっても、その範囲にいる間)どれだけ本気で子どもの育ちに関われるか、というのが今後PTAをなくせるかにつながるのではないでしょうか。
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