[おすすめ曲]「眼福」米津玄師さん[心の豊かさ]

音楽紹介

瞳に映るもの。

それがとても些細なものであっても
「眼福」
と思えるなら
あなたはとても幸せな日々を過ごしている。

そう思います。

あなたの今はどうですか?

現在は世界の状況的にも決して
「生きやすい」、そんな日々ではありません。

でも、たとえ周りがどんな環境でも
あなたが日々をどう感じるかで
きっとあなたの人生における幸せの総量は
変わるはず。

そんな「日々の過ごし方」について
立ち止まり、考えさせてくれるのが
米津玄師さんの『眼福』です。

「眼福」と思えるかは心の在り方の「リトマス紙」のようだ

Ganpuku

何にも役に立たないことばかり
教えて欲しいや

『眼福』
作詞・作曲 米津玄師

『眼福』はこの言葉から始まります。

あなたの人生で必要なものってなんでしょうか?

お金、暮らし、家
家族、趣味、車や洋服……

誰しも人生に必要なものは挙げれば
きりがありません。

でも、『眼福』という曲で、しょっぱなから
米津さんは

「何にも役に立たないこと」
しかもそれ「ばかりを」教えて欲しい

と言っています。

私は、生きてきた人生で

阪神淡路大震災も
東日本大震災も
熊本大地震も
中国地方の豪雨も

全て目にしてきました。

天災に出くわしたとき
私たちがまず必要とするのは
もちろん「生きていくために必要不可欠」なものです。

でも、物理的に生命を維持することだけが
「生きる」ことではないと私は思っています。

心が生きていること。

これこそが私たち人間が人間として
必要とする要素だと思っています。

そして
人間が人間であるために必要なこの要素は
「一見何にも役に立たないこと」であると
私は思います。

道端の花に美しさを感じる心
清澄な空間に座す小さな仏像に思わず手を合わせる心
子犬を見て何ともいえずほころんでしまう心
誰かと一緒に声を合わせて歌う喜び

こうしたものは、生命維持にどうしたって
必要なものではありません。

けれど、人間であるためには
欠かせないもの。

『眼福』を聴けば
「あなたの人生は豊かですか?
豊かさを感じる心を、あなたは持てていますか?」
と尋ねられている気になります。

そして、すっと姿勢を正して
毎日にあふれる「ささいでありふれた幸せ」を
見つける気持ち、これを取り戻せる気になります。

『眼福』の詳しい歌詞はこちら

「あの日常」を失った今だからこそ


『眼福』の歌詞の中にはこのような一節があります。

きっとあなたと私はいつまでも
一緒にいられない

何か食べようか
ここで話をしようか

『眼福』
作詞・作曲 米津玄師

私たちは2020年、未曽有のパンデミックで
それまでの「ありふれた日常」を失いました。

この経験から
「日常は事もなげに崩れ去る」ことを
知りました。

それを知ると、今まで多くの先人が
言っていたことが本当の意味で
理解できるようになりました。

「後悔先に立たず」

育児も仕事も、好きなことも、
誰かに会うことも、
気持ちを伝えることも、

思い立った時に
行動しておかなければ
次の瞬間にはもう叶うことのない
夢になってしまうかもしれません。

心の指し示した気持ちを
もう、私たちは止めない方が
良いのです。

当たり前を貴重で美しいと思えたら

今回ご紹介している曲の歌詞は
ほぼ全ての言葉に対して好きだな、
と思っているのですが、
中でも毎回沁みるな、と思う一節を。

「そんじゃまたね 明日ね」
そんな風に今日を終えども
明日なんて見たこともないのにさ
随分あっけらかんとしてるわ

望むのは簡単だ
あなたのいる未来が
ただこの目に映るくらいでいい
私はそれで眼福さ

『眼福』
作詞・作曲 米津玄師

今の世の中、本当に毎日、
普通に生きていても
何が起こるかわからないことが増えました。

だから、いつもの「そんじゃまたね、明日ね」は、
本当に、実際には何よりも貴重なことだと、
最近とみにそう思います。

でも今こうしたことを思っても、
いつの間にかそのことを忘れ、
私はきっと明日の予定を
何の疑いもなく確認したりするわけです。

目まぐるしく喧噪ただならぬ日常にあって、
眼福を見つけられる視線をもつこと、
そして実は眼福は周囲を見渡せばいくらでもあること、
そこに気づくか気づかないかで、幸せの総量は変わります。

眼福を感じられる心の余裕を得るために、
たまには損得とか、リスクリターンにかられない、
心が豊かになるためだけのものに触れようじゃありませんか。

何にも役に立たないことばかり
教えて欲しいや

こうしてひっそりと時が進むまま
死ねたら僥倖さ

『眼福』
作詞・作曲 米津玄師

眼福

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